13.スタートのポイント

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では、いよいよレーススタートです。
トライアスロンは海や川で泳ぐということからスタートのやり方が大会によって異なります。スタート方法は大きく分けて3種類、スタートの順番も2種類あります。
ここではスタートについて説明していきますね。

スタートの方法

トライアスロンにおける水泳のスタート方法は大きく分けて3種類あります。

  1. 浜辺から走ってスタート
  2. 海の上からフローティングスタート
  3. 飛び込んでスタート

この中で3の飛び込んでスタートは危険を伴います。(下の写真)ワールドカップなどエリートのレース以外ではまずないと思うので安心してください。

飛び込みスタートの様子

ここでは1と2の場合について説明していきます。

1.浜辺から走る

浜辺に並んでヨーイ,ドンで海に走り込んで泳ぎはじめます。トライアスロンのスタートというとこのイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?伊良湖大会はこのタイプです。(下の写真はアイアンマン70.3)

走り込んでスタートの様子

ここでポイントになるのはどれぐらいの水深から泳ぎはじめるかです。浅すぎると泳ぎにくいし走った方が速く、上から人が被さってくる恐れもあります。かといって深いところまで走ると体力的にもタイム的にもロスになります。

では、目安は膝下ぐらいの水深です。そこまで来たら頭から飛び込んで泳ぎはじめましょう。

ただ、初出場で水泳に自信がない場合は後の方からのんびりスタートして他の選手が泳ぎはじめる位置に合わせれば良いと思います。

2.フローティングスタート

フローティングスタートは足がつかない所まで泳いでいき、そこで立ち泳ぎでスタートを待ちます。そうしてヨーイ、ドンで泳ぎはじめるという形式ですね。

フローティングスタート

こちらはただ泳ぎはじめればよいので簡単と言えば簡単。ただし、壁や水底を蹴ることができないのでスタート最初の加速はすこし大変です。

一度ぐらいは足のつかない場所、もしくはプールの壁や底を全く蹴らずにスタートして感覚を体験しておくと安心ですね。

それから、泳ぎが苦手な人はスタートまでの立ち泳ぎが心配かも知れません。でも安心してください、ウェットスーツを着ていれば浮きます。立ち泳ぎも軽く手をかくだけで十分できるので落ち着いてリラックスしましょう。変にバタバタすると疲れるだけです。

スタート位置について

スタートするときの場所取りについては一斉スタートウェーブスタートの2種類にわかれます。

一斉スタートの場合、スタート場所は早いもの勝ちです。当然一番先頭からスタートした方がタイム的に有利ですし、前に人が少なければ泳ぎやすいです。とはいえ、これは泳力に自信がある場合。

もし泳力が無いのに先頭からスタートしてしまうと、後から速い人が覆い被さってきて沈められたり、追い越しの時に波を食らって水を飲んだりと大変な思いをすることになります。自分の泳力と相談して自信が無ければ後からスタートしましょう。前年のスイムのラップタイムをチェックすれば自分の大まかな位置はわかると思います。

スタート直後の様子

ウェーブスタートというのは、年齢や予想タイムでグループ分けして時間差でスタートする方式です。場所取りが早い者勝ちなのは一斉スタートと同じですが、人数が少ないのでスタート時の混乱(バトルともいいますね)はましになります。もしこの方式なら自分がどのグループに入るのかしっかり確認しておきましょう。

この方式の欠点(?)は総合順位がわかりにくくなるということ。実際にゴールした順番ではなくスタート時間のズレを足し算したタイムで順位が決まります。順位を気にする人にはややこしいですが、スタートのバトルが減るし泳ぎやすくなるので初心者の人にはよいかもしれませんね。

さて、これでスタートの雰囲気はイメージできたでしょうか?次は最初の種目スイムのポイントについて説明していきます。

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