第16回珠洲トライアスロン−3

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エイドのありがたみ

ランの出だしは好調。100kmバイクで走った割には足がよく動き、そこそこのペースで走り始めることができました。

最初は一人で200mほど前を行く人を追いかける形で走っていましたが、しばらくすると2〜3人の選手に追いつかれます。しばらくはその人達について走ったのですが、どう考えても今の僕にはオーバーペースなので途中でマイペースモードに切り替えました。まだまだ先は長いし完走することが第一目標なので余り無理をしないことに。

そうこうしているうちに最初のエイドに到着。このレースでは約2kmごとにエイドがある。エイドでは水、ポカリ、フルーツ、梅干しなどが置いてあります。天気は快晴。水分補給しないとまずいので立ち止まってポカリとオレンジを食べます。

今までのレースではエイドで立ち止まって食べたりすることは無かったのですが、これだけ長い距離となると休みながらでないとやってられません。周りの選手もみんな立ち止まってます。立ち止まってエイドのボランティアの方と会話するなんてショートのレースではまったくと言っていいほどありませんでした。この何となくのんびりした感じは新鮮で良かったです。

後半はヘロヘロに・・・

コースは珠洲市の市街地を走るので沿道の応援がかなり多いです。前半はそれなりに余裕があったので応援してくれる子供とハイタッチ(ロータッチか?)したりホースで水をまいてる人に水を掛けてもらったり氷をもらったりと町の人と色々ふれあいながら走れました。これだけランの時に応援があったレースは今まで無かったような気がします。

そんなこんなで11.5kmの折り返し地点を折り返しました。この時点では後続の選手とはかなり差がありなかなか抜かれないだろうとちょっと安心したのですが、その安心もつかの間、折り返してしばらくするとどうにも走れなくなってきました。

よく考えると普段のレースでは10km、今まで最長でも1回だけ15km走ったことがあるだけ。12km辺りから先は自分にとっては未知の世界でした。前半からマイペースでいけば持つだろうと考えていたのはどうやら甘かったようです。

ドンドンペースが落ち後続の選手に抜かれていく。ついて行こうにも身体がいうことを聞かない。こういうときだけもうちょっと練習しておけばよかったと後悔してしまいます。身体がいうことを聞きません。とぎれそうになる集中力をなんとか総動員して時々ペースを上げるがまた下がるということの繰り返し。

もうこのころにはエイドがオアシスです。「とりあえず次のエイドまで頑張ろう」という思いだけでで走ってました。結局ゴール1.5km手前以外の全てのエイドに立ち止まりポカリを飲んでオレンジやスイカを食べていました。冷静に考えるとエネルギー切れを心配しすぎてちょっと食べ過ぎだったかも知れません。最後はお腹が一杯だったような気がします。

そうこうしているうちに何とかゴールまで1kmの看板が。でもそこから先のまた長いこと。今まであんなに1kmが長いと思ったことはありませんでした。

最後のゴールは球場の中。球場の中に入ってフィニッシュゲートが見えた時は本当に嬉しかったです。ゴール手前で距離の短いタイプに参加していた知人とハイタッチを交わして無事ゴール。今までで一番嬉しいというよりも感動したゴールでした。順位よりも何よりも無事走り切れたことが素直に嬉しかったです。

順位は31位、年齢別で6位、タイムは6時間12分。順位は目標達成できましたがタイムはダメでした。ゴール後しばらくは「もうこんなしんどいレースに出 たくない」と思っていましたが、順位やタイムを見るとだんだんと万全の体制でもう一回出たいなぁと考える自分がいました(笑)

コースのハードさ、ロケーション、ボランティアや町の人の応援、どれをとっても今まで出た中では一番といえるほど良いレースでした。

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