先日、静岡県の三島にあるウエルネス健身塾というところに行ってきました。
ここでは小林寛道東京大学名誉教授が考案・開発した「認知型トレーニングシステム」というのを体験することができます。
認知??なんだそれは??
と思う人がほとんどだと思います。僕も最初は何のことなんだろう?と思いました。
公式サイトから引用すると
本システムは、健康増進やスポーツパフォーマンス向上に役立つ運動を、もっとも基本的な動きの要素から組み立て、その合理的な動作を体感し、学習することができる機能をもつ「認知動作型トレーニングマシン」を用いてトレーニングすることが大きな特徴となっています。
と書いてあるのですが・・・これも具体的なイメージが湧きませんよねぇ。
でも小林先生の著書を読んでみたところどうやら「脳と神経」と鍛えるトレーニングという表現がしっくるくるように思います。
トップアスリートの動きを脳と神経に教え込むマシンという感じですね。
実際にはマシンは何種類もあるのですが、どれも大腰筋をはじめとする体幹を使うことと、重心移動に重点を置いた設計になっています。そして適切に体を使わないと上手く動かないようになっているのがミソ。
最初はついつい力で何とかしようとするのですが、そうするとマシンが全く言うことを聞いてくれません。さらにこの状態になるときは、力を入れているのも体の末端部分。ダメダメです(苦笑)
ところがインストラクターの方のアドバイスに従って体重移動がしっかりできるようになると、ほとんど力を必要とせずにマシンが動くんですね。さらに使う筋肉は股関節周辺や体幹の筋肉に自動的になってくれます。すご〜く不思議な感覚。
そういうマシンが何種類もある中で、トライアスリートに一番直結するのはスプリントトレーニングマシン(下の写真)だと感じました。
これはカールルイスの走りと同じ動きをした時にスムーズに動くマシンだそうで、文字通りカールルイスの走りが体感できるわけです。
当然ながら(苦笑)最初はうまく使えませんでした。
でも何度も練習する間にそこそこ使えるように。
感覚としては想像以上に骨盤を前後に動かす必要があります。特に蹴った足(遊脚)を前に降り戻す動きでは、これでもかと言うぐらいに骨盤を前に出します。さらに戻すスピードも想像以上の速さ。
ランニングではよく「ミゾオチから足が生えていると思って走る」とアドバイスされますが、これだけ骨盤が動くとそのことを実感できます。
一回の体験ではとてもマスターできる動きではないですが、股関節周りの使い方はなんとなくわかりました。これを実際の走りに落とし込めるように今後頑張って行きたいです。
もっと近所にあれば通いたいんですけどね。ランニングやバイクの動きに直結するので、先日行った初動負荷トレーニングよりもこっちの方が魅力的です。静岡県にお住まいの方は是非一度体験してみると良いと思いますよ。
詳しい理論が知りたい人は小林寛道先生の著書が何冊かあります。僕が買った本を紹介しておきますね。
運動神経とは何なのか?どういう仕組みで体を動かしているのかなど動きに関する話題が豊富。スプリントトレーニングマシンなどがどうやって生まれたかという話もあり読み物としても面白いです。速く走る方法も科学的に解説されていて納得です。これを読むとマシンを使ってみたくなりますよ(笑)
こちらはウォーキング法の話です。ランニングのネタはほとんど無く、コア・ストレッチ・ウォーキング法について詳しく解説した本になります。しかし、大腰筋を使った歩き方・ミゾオチから足が生えている感覚を養う方法について詳しく書いてあるので僕はなかなか参考になりました。
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