オリンピックディスタンスでの補給食選び

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先日、Y氏の失敗談を更新しました。

今回は補給食で失敗の話。

あいからわらず笑えるエピソードのY氏ですが、補給食選びは誰もが悩み失敗するところです。

さて、ミドル以上の距離では競技時間が長いので補給を怠ると致命的になります。しかしオリンピックディスタンスでは、3時間以内にゴールできる人なら水分だけでギリギリいけるかな?と個人的には感じています。

実際に僕もはじめの頃はオリンピックディスタンスでは補給食は食べていませんでした(一応エネルギーを補給できるCCDドリンクは飲んでいました)。

理論的には食べたものが消化・吸収されるには数時間かかります。ドリンク系ならよいですが、固形物の場合は吸収される前にレースが終わってしまうので意味が無いのでは?と考えていました。

でも、実際のレースでは疲れた時に固形物を食べるとすぐに元気になったりします。

「消化されてはずないのになんでやろ?」

と思うことがよくあったのですが、ある本を読んで納得してしまいました。

その本では「マラソン後半の疲れや痛みは脳が走るのを止めさせるためのシグナルではないか?」と書いています。

運動のエネルギーは糖質です。一方、脳のエネルギーも糖質。

だから運動で糖を使い切ると脳が機能しなくなる=生命の危機になってしまいます。

そうならないために、脳は早い段階で疲労・苦しさという信号を発して運動を止めさせようとする

と考えると確かに納得できます。

つまり、レース後半で疲労感や痛みを感じてきたときには、

「体にまだエネルギーは残っているけどリミッターが働いている」

状態だというわけです(もちろん運動時間が長いと本当にエネルギー切れになっている場合もあります)

そこで何かを食べると、実際には消化吸収されていなくても

「食べ物が入ってきたから大丈夫だ」

と脳が判断してリミッターが解除されるのではないか、と筆者は書いているんですね。

これだと、消化吸収にかかる時間と元気が出る時間のタイムラグを上手く説明できるように思います。

そうすると短時間のレースでも補給食をとることは、実際にエネルギーとして使う可能性は低くてもパフォーマンスアップには結びつくといえそうです。

僕自身はコーチのすすめもあり、この本を読む以前からオリンピックディスタンスでも補給食を食べるようにしています。

食べなかった時と比べると、な〜んとなく(笑)後半までよい動きができるような気がします。もっとも、バイクからランに移った直後は何をやってもしんどいのですが・・・(苦笑)

それから、どうせ食べるなら競技中に吸収されたいので、カーボショッツやパワージェルのようなジェル系のものしか使っていません。また、胃に食べ物が残っていると、ランで気持ち悪くなるような気もします。

ということで短いレースなら好みにかかわらずジェル系が補給食としてはベストだと思います。量の割に値段は高いですが・・・(苦笑)

ちなみに読んだ本というのはこれ↓

サブタイトルは怪しいですが(笑)内容はまとも。マラソンについての本ですがトライアスロンにも十分応用できます。

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