トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)を読み込んでいると、「あれ?」と思うところを発見。出版社に問い合わせてみたのでその事を記事にしてみます。
これは使える!強度ゾーン別概算値の表
TTBのP.95に、「ランの強度ゾーン別概算値」という表があります。この表は5kmまたは10kmのベストタイムを基準に、どれぐらいのペースだとどのゾーン(運動強度)に入るかがわかるようになっています。
運動強度は心拍数で管理すればよいのでは?と思うかもしれませんが、その基準となるLTの心拍数を実際に測定するのは結構手間がかかります。
この表を使えば面倒なテストをしなくてもペースの目安が分かりますし、逆にこの表のペースで走ったときの心拍数をチェックすれば各ゾーンの心拍数も大雑把ですが分かります。手軽に練習計画を作りたい人には便利な表でしょう。
僕はランの漸増的負荷テストをやるのが大変だと感じたので、先日テストした1.5マイル走の結果から5kmの値を推定、この表を使ってペース管理と各ゾーンの心拍数を把握しようと企んでいました。
表の数字がおかしい?
ところが、その表の数字がどうにも変でした。
その表によると、5kmを14:15で走る人(そうとう速い人ですよね)にとって最大強度(ゾーン5C)になる練習ペースはキロ4:36になるのですが・・・
そんなわけないですよね?
これだけ早い人ならキロ4:30というペースはジョグに近いぐらいのでペースだと思います。最大強度となるとキロ3分はきるペースになるでしょう。他の数字もどれも遅すぎで、僕なんかだとこの表に従うと歩くようなペースの練習になってしまいます。
「これはおかしい」
ということで出版元(OVERLANDER株式会社)に問い合わせてみたところ、対応が素晴らしかったです。
出版元の素晴らしい対応
数字がおかしかった原因はマイルとキロを間違えていたことでした。アメリカ発の本や機材を使うとうっかり間違えやすいポイントですね。
間違いは誰でもあることですし良いのですが、対応がとても素早かったです。
朝メールを送ると夕方には修正した表を添付して送ってきてくれました。
そして翌日にはホームページに訂正表が掲載。
このフットワークの軽さは素晴らしいですね!
この会社が運営しているじてトレというサイトもサイクリスト向けですが情報量が多く良いサイトです。
ということで、訂正表のダウンロードリンクを下記に掲載しておきます。もしTTBを持っている人は是非ダウンロードしましょう。
[お詫びと訂正]『トライアスリート・トレーニング・バイブル』95頁「表4-2 ランの強度別概算値」
ちなみにTTBには同じ表の水泳版も掲載されています。 水泳は実際に心拍数を測ることができないので、運動強度を気にして練習したいならとても便利ですよ。
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