ラストは脚が痛くなりつらかったですが、無事にゴールできたときは本当に嬉しかったです。
激坂にビックリ
バイクが終わるとバイクジャージを脱ぎ、トランジションバッグに入っていたパワーバージェルを4つポケットに押し込んでランをスタート。ランには特に戦略はなく、心拍数はあまり気にせず自分の感覚を頼りに走ることぐらい。それで4時間ぐらいで走れればという感じでした。
脚も思ったよりも動いてくれ走り出しは順調。内臓もすっかり回復したかなと思っていたのですが・・・
走り出して10分ぐらいでわき腹に鋭い痛みが出始めました。痛みをこらえて走ろうかと思いましたがこの先はまだまだ長いので少しペースを落として走っていると砂利道に。砂利道ぐらいなら特に気にならないのですが段々と斜度がきつくなり、最後は走るのも大変な斜度に。「こんなところ走らせるの?」と驚くぐらいの斜度の道が続きます。(上の図で急激にペースが落ち込んでいる部分です)
周りの選手が歩くなか最初は頑張って走ろうと思いましたが、ふくらはぎが攣りそうになったので歩きに切り替えました。結局このおかげで内臓が休まったようで、坂を上り終えて走り始める頃にはわき腹の痛みがなくなっていました。災い転じて福となすという感じですね。
下りで調子に乗りすぎた・・・
登りがあれば下りがあります。バイクの下りは楽しいですがランの下りは脚に応えるのであまり嬉しくないですよね。
今回のコースはGPSによると3.28kmの距離で171m下っており斜度は平均5.2%。ずっと平地のコースだと思っていたのでこんなに長い下りをくだる練習はしていません。あとに脚を残しておきたかったので最初はキロ5分半ぐらいのペースでダラダラと下ろうと思っていたのですが・・・
下りにはいってしばらくして外国人の選手が軽やかに僕を追い抜いていきました。その足取りを見ていると「同じように真似して走ればいいペースで下れそう・・・」なんて思ってしまい、何となくその選手についていってしまいました。そうするとキロ4分半ペースぐらいで下っていってしまいました。
その時点ではまだ脚は元気だったので、「ペースが上げれて良かった〜」と思っていたのですが、後々そのつけを払うことになりました。
下り終えたら後は湖岸沿いのフラットな道路なので気は楽です。体力的にも余裕はあったのですが、ペースを上げようとすると左の腸脛靱帯が固まってくるような感覚があり怖くてペースを上げることができませんでした。腸脛靱帯が固まってくるとヒザが痛くて走れなくなり、終わってしまいます。過去のアイアンマンでラン序盤で走れなくなってリタイアした経験があるのでムリはいけません。
そうならないギリギリのペースということで落ち着いたのが大体キロ5分30〜6分の間ぐらいのペースです。これなら何とか持ちこたえられそうに思えました。このままいけばゴールタイムも12時間も切れるはずだったのですが・・・
あと6kmというところで・・・
最後の折り返し地点の直前ぐらいで遂に腸脛靱帯が固まりヒザに痛みが出始めました。こうなると普通には走れません。
何とか折り返し付近のエイドまで我慢して走り休憩。お尻の筋肉が過度に疲労していることが原因だと予想できたのでストレッチなどを色々やってみましたが、やはり一旦こうなるとすぐには回復しません。
残り6kmなので歩いても制限時間内にはゴールできそうですが・・・なんとかならないかと走り方を色々変えてみたところ、脚を外旋(がに股)させてヒザをなるべく曲げないようにすればキロ7分半〜8分では走れそうなことに気づきました。
この走り方ではハムストにかなりストレスがかかるのですが、その時点で残り5kmぐらいだったのでこれで押し通すことにしました。
何とかフィニッシュ!
最後は脚の痛みに耐えながらの我慢の走りでしたが、ゴールに近づき賑やかになってくると嬉しくなってきました。
痛みを忘れるほどでもないですが顔は自然と笑顔になります。
本当に「帰ってきた〜」という感じですね。
最後はゴール前で沿道の方々にハイタッチしながら笑顔でゴールできました。
いろいろなトラブルを乗り越えてのゴールのうれしさは格別ですね。
やっぱりロングはトライアスロンの醍醐味が一番味わえる種目だな〜と改めて思いました。
ランのタイムは4:21:08。目標の4時間は達成できませんでした。総合タイムも12:07:04で、これまた目標の12時間は達成できませんでした。
やはり、ラスト6kmで大幅にペースダウンしたのが響いています。まぁ、これは仕方ないですね。この距離のランに耐えられる脚作りが出来ていなかったということですから。しっかり走れる脚作りが今後の課題かなと思います。
フィニッシュ後
フィニッシュ後は用意されていたテントで食事を軽く食べて一休み。しばらくジッとしてると脚が固まって動かしはじめが激痛とうありさまでしが、体力は余裕がありました。
アイアンマン初参加の友人はまだ当分ゴールしそうに無かったので、とりあえずホテルに帰ってシャワー浴びて着替えることに。曲がらないヒザを引きずってホテルまでいくのはかなり大変でした。ゴール地点隣のホテルにして本当に良かったです。
やっとの思いで部屋に帰ってシャワーを浴びると、そこで初めて股ずれがひどいことに気づきました。シャワーを掛けるとメチャクチャしみて痛かったです。ここにもワセリンを塗っておくべきでした(苦笑)
着替えてすこし落ち着いてからアイアンマンの公式サイトのアスリートトラッカーをチェック。友人が帰ってきそうな時間になると脚を引きずって再びレース会場へ。このときには霧のような雨が降り出していていました。
友人は寒さ対策のグッズを用意していなかったので低体温になっていないか心配だったのですが、無事にゴールしてくれました。こうしてゴールする人を応援するのもまたいいですね〜。
一緒の参加した友人達と感想の喜びを分かち合い、長〜い一日は終了しました。
アワードパーティ!
最後の最後に大会翌日のアワードパーティの様子もご紹介しておきます・・・と思ったけど写真をまったく撮ってませんでした(苦笑)
アワードパーティは屋外で行われ、食事もウェルカムパーティより色々ありました。目の前で焼いてくれたジンギスカンが美味しかったです。メッチャ並びましたけどね・・・。
昨日のレースの話でいろいろ盛り上がり楽しい時間を過ごせました。やっぱりアワードパーティまで出ないともったいないですね。
こんな感じで2015年のアイアンマンは幕を閉じました。参加する前は体調もイマイチだし遠いしコース大変そうだしとネガティブな気持ちも結構あったのですが(苦笑)、終わってみるとやっぱり参加して楽しかったな〜と思いました。
アイアンマンに限らずやっぱりロングのトライアスロンは面白いですね!