アスリートはすね毛を剃らなきゃダメ?

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写真を見るとアスリートはみんな脚がツルツルです。すね毛ボーボーの人はあまり見かけませんよね。
すね毛を処理するのはアスリートのエチケットなのかそれとも実用的な意味があるのか?
このページではそこのところを説明します。

アスリートがスネ毛を処理する正当な理由(笑)

何を隠そう、僕もすね毛はかなり濃いほうです。中学校の頃はよくそのことでからかわれました(泣)。でも、大学に入ってロードバイクに乗るようになって以来、定期的に剃っているのでツルツルの脚です。中・高の友人がみるときっとビックリするでしょうね(笑)

僕以外でもトライアスロンやロードバイクをはじめ、多くのアスリートは脚のむだ毛を処理している場合が多いです。

それは下記のような実用的な理由があるからです。

  • ケガ(擦り傷)のとき、毛が邪魔で治療しにくい
  • マッサージするとき、毛があると引っぱられて痛い
  • テーピングを貼るとき、しっかり肌に密着しないので剥がれやすい

下半身を酷使するトライアスロンでは、脚のケアはとても重要。その時に毛がもじゃもじゃだとかなり不便なんですね。

例えばむだ毛がモジャモジャな箇所にテーピングを貼ると、テーピングは肌ではなくむだ毛の方に貼り付いてしまうため十分な固定力が得られないことがあります。特にキネシオテープのような固定ではなく筋肉をサポートするタイプのテーピングでこの問題はよく起こります。さらに、テーピングを剥がすときは激痛に耐えることを覚悟する必要があります。

その他にも、落車で擦過傷を負った時も毛があると消毒や手当に支障をきたします。

このように、スネ毛をはじめとする脚のむだ毛はトライアスロンやロードバイクをするなら邪魔以外の何者でもありません。

アスリートがスネ毛を処理する本音の理由

先ほど実用面でとても大切だと書いておいてアレですが、スネ毛を処理する多くのアスリートの本音は見た目じゃないでしょうか?

正直なところピチピチのスパッツやレーサーパンツからむだ毛ボーボーの脚が見えるのはあまり格好の良いものではありません。僕の主観ですがツルツル脚の方が速そうにもみえますしね。

ということで、僕がむだ毛処理をする理由は70%ぐらい見た目です(笑)

残りの30%がレースの時などに貼るテーピング対策という感じです。実際、マッサージやテーピングはお世話になることはそんなに多くないですからね。

ただ、見た目重視で処理しているというのも恥ずかし気がするので、人に聞かれると上に書いたような理由を話すとすんなりと納得してくれます。もし、あなたが僕と同じような感覚でむだ毛処理しているなら使ってみてください(笑)

一方でケガが多い人やテーピングなどが好きな人は、実用的な理由でむだ毛処理は切実な問題になるかもしれませんね。

むだ毛はパフォーマンスに影響するのか?

ちなみに、空気抵抗や水の抵抗にむだ毛がどれほど影響があるのでしょうか?

実は空気抵抗については決着がついています。スペシャライズドが行った風洞実験の結果、スネ毛の有無で有意な空気抵抗の差が見られたという報告がされているからです。

世界的自転車メーカー「SPECIALIZED(スペシャライズド)」のバイクを駆るトライアスロン選手のジェシー・トーマス氏は風洞の中でバイクに乗って空力性能を測定するテストを実施していたのですが、ある日のテストセッションの前にスネ毛の処理を忘れていたことに気が付きました。

大した違いもうまれないだろうと思いながらテストを進めましたが、途中でいつもどおりスネ毛を剃ってみたところ予想を上回る結果が現れたそうで、その時の様子を「まったくのジョークだと思った。毛を剃ることであれほどの違いがうまれるとは誰も予想だにしていなかった」と語ります。

このときに測定された結果によると、スネ毛の処理を行うことでドラッグ(空気抵抗)を7%も軽減できることが明らかになっており、これはライダーがペダルを踏み込むパワーの15ワット分に相当します。

ひとくちに「7%」と言ってもピンと来ないものですが、40kmの距離を走り抜けるタイムを競う「タイムトライアル」という競技でいえば、1時間後にゴールする時点で理論的には79秒もの差を生むものとなっており、ときにはコンマ1秒の差を競うこともある選手にとってはとてつもなく大きなアドバンテージを生むものとなることは明らかです。

ロードバイク乗りがスネ毛を剃ることで生まれていた最大のメリットとは?ーGIGAZINE

これで堂々とスネ毛処理の理由を説明できますね。

どうでもよい話ですが、僕はジェシー・トーマス選手のスネ毛の処理忘れの具合が気になります。処理を忘れたと言ってもプロトライアスリートですからモジャモジャになるまで放っておいたとは考えにくく、チクチクするぐらいの長さだったのではないでしょうか?そうするとモジャモジャとチクチクでもまた違う結果が出るのでは・・・。是非、このあたりも評価してください、スペシャライズドさん。何の役にも立たないと思いますが(笑)

なにはともれ、毛深いアスリートの人はむだ毛処理を正当化できる理由が沢山揃いました。

あとはどうやってスネ毛を処理するかですね。それについては「すね毛はどうやって処理してるの?」でまとめました。スネ毛などのむだ毛処理が気になる方は参考にしてみてください。

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