第16回サイパンタガマントライアスロン(2005年)

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2005年に初の海外レースとして“16th Saipan Tagaman Triathlon ”に参加しました。
距離はSwim:2km,Bike:60km,Run:15kmのトータル77km。
あまり大きなレースではないので参加者は全部で100人弱。賞金目当てのプロの人たち(スイスから結構来ていた)が10人ぐらいとあとは日本人、韓国人、サイパンの人がほとんど。オーストラリア人も少し居ました。多分日本人参加者が一番多かったと思います。
実は当時の僕にとって51.5km以上のレースに出るのはこれが初めて。
そして表彰された大会もこれが始めて♪
ここでは初めてづくしだった思い出深いレースの模様をレポートしていきます。
ちなみに「TAGAMAN」と言うのはサイパンの言葉で勇者という意味だそうです。かっこいいですね〜

前日までの様子

まずは前日までの様子をレポートしましょう。

この大会はトライアスロンステーションの方々と一緒に行きました。主宰の高橋さんがツアーの手配をやってくれたのでとても楽でした。

2005/4/15

開港して間もないセントレアから出発。流石に出来たばかりなのでとっても綺麗。でもすんなりとはいきませんでした。

まずはバイクケースが検査で引っかかります。どうも原因はリムセメント。危険物扱いで持ち込み禁止だそうです。レース中にパンクしてもリムセメント塗ってパンク修理するなんて事はあり得ないので見送りに来ていた方に預けることに。

そして、飛行機に乗り込もうとすると今度は飛行機の入り口近くで呼び止められて今度はボディーチェック。これは別に僕が怪しまれたわけではなく、新人の訓練目的で無作為に選んでやっていたものにたまたま当たってしまったようです。いかにも新人という感じのお姉さんが対応してくれました(笑)靴を脱いだり鞄の荷物を全部開けられたりと結構時間が掛かりました。まぁ良い経験ということにしときましょう。

セントレアから大体3時間程度でサイパンへ到着します。しかし夜中の1時頃に到着というのがちょっとつらかったです。

行く前は、雨は降らない・暑いからTシャツ・短パンでOKと聞いていたのですが・・・到着早々雨が降っていてさらに肌寒いかったです。初めての南の島はちょっとイメージとは違いました(苦笑)

ホテルに着くとチェックインしてとりあえず就寝。明日は朝7時からビーチで軽く泳ぐことに。果たして起きれるのやら?

ちなみに宿泊したホテルはPACIFIC ISLANDS CLUB。実はこのホテルがレースのスタート地点になります。バイクラックもホテルの前に設置されるのでとても楽でした。※ゴール地点からは離れているので、ゴール後はバスに乗って帰る必要があります。

2005/4/16

寝不足気味ながら何とか起床。水着に着替えてビーチへ向かいます。

気温はそこそこありましたが風がビュービュー吹いているので体感的にはハッキリ言って寒い・・・

でも、ビーチから見た海の綺麗さにまずは感動。凄い綺麗。こんな海を生で見るのは生まれて初めて。

軽く体操をして いざ海の中へ。

プールみたいに透明な水にまた感動。

なまこが大量にいるのが少々気になりますが、魚が沢山およいでいて水の中を眺めていると飽きません。

「自然ってすばらしい!」

と心の底から思いました。

海は波もなく穏やかで泳ぎやすかったですが、海から上がると風が強いこともありとにかく寒い!「なんで南の島に来たのこんなに寒い思いするんや?」とつっまずにはいられませんでした。

ぶるぶる震えながらすぐに着替えて朝食へ。風邪を引かなくて良かったです。

朝食後、バスでバイクコースの下見へ。バイクコース下見バスというのが出てるんですね。親切な大会です。眠気に必死に耐えながらコースを見てくのですが、車だと坂の傾斜がイマイチ実感できません。でも所々きつい坂があることはわかりました。コース的にはスタート直後と後半に大きな坂があります。特に後半の坂の傾斜はかなりきつそうに感じました。

コースの下見がお終わると選手登録&近所のコンビニへ買い出し。アメリカンなパンとオレンジジュース・水を購入しました。

昼からは部屋に戻ってバイクを組み立てて試走へ。交通ルールが違うので慎重に走る必要があります。試走ではバイクコースの前半の登りを軽く走ってみました。思ったより傾斜もきつくなく自分の感覚的には楽勝♪途中、工事中の道があり砂利道みたいな所を走ることになったのですが、車が多いしパンクも怖いしとかなり気を遣って走る羽目になりました。見知らぬ土地を走るのは大変ですね。

その後、レースの受付をすませて開会式まで部屋で眠りました。なんせ寝不足だったもので・・・

競技説明会は英語&日本語で説明してくれたのでとっても楽でした。

競技説明の後はパーティ!

おいしそうな食べ物が沢山でます!でも、2004年に出場した音吉大会で前日の夜に食べ過ぎて失敗したので今回は食べ過ぎるわけにはいきません(泣)基本的に野菜サラダを沢山食べてお腹を膨らませる作戦でしたが結局ケーキなども食べてました(苦笑)

その後は明日に備えて早めに就寝。明日は寒くないか気になります。

レース当日の様子

スタート2時間前ぐらいの時間に起床、前日に買い込んでおいたパンとオレンジジュースが朝食でした。今回は泊まっているホテルがスタート会場&バイクトランジションなので非常に楽!これはほんとに良かったです。

暑くなることを予想してドリンクはボトル2本。中身は2本ともCCDドリンク。他にエネルギー補給用のゼリーも用意。これをバイクラックに置いていざスイムのスタート地点へ。まだ日は昇ってないので下の写真のように本当に真っ暗です。

今回は南の島ということでウエットスーツは必要ないだろうと思って持ってきませんでした。でも、朝は意外に気温が低く試泳をして上がってくると少し寒かったです。ウェットはあった方が良かったなと後悔しました。

さて、時間になっていざスタート!と行きたいところでしたが、まだ日が登ってきません!

真っ暗なのでスタート時間を遅らせるとの連絡が主催者からありました。日本なら間違いなく日の出時間を調べてスタート時間を決めるんでしょうけど、こっちはかなりいい加減。まぁ、このいい加減さが海外レースの醍醐味なのかも?こういうのも含めて楽しまないとね!

そうこうしているうちに日が昇り、まずは賞金がでるクラスの選手がスタート。その数分後にはいよいよ自分もスタート。参加人数が少ないこともあってスタート直後もそれほどバトルにならず落ち着いてで泳げました。今回は距離も長めということで抑え気味に泳ぐことに。呼吸も普段の練習と同じで3ストローク1呼吸をベースに泳ぎました。透明度が高く周りの選手の動向が水中からでもわかるため、前の人を信じてついて行く作戦を採用。ヘッドアップもいつものレースと比べると少なめだったと思います。

スイムは全体的に非常にリラックスして泳げたのですが、ちょっとリラックスしすぎだったようでタイム的には35分と予想外に時間が掛かってしまいました。

トランジションでも結構のんびりと靴を履いたりヘルメットを付けたりしてました。今回は何故かいつものように焦った気持ちがあまりなかったです。と言いながらもバイク乗車位置よりも前でバイクに乗りそうになってましたけどね…。

スイムでそれほど頑張らなかった為かバイクは走り始めから絶好調で足が良く回り、コース前半の登りで次々に選手を抜いていくことができました。が、登りが終わって町中の平地に入ったところで一人旅に。かなり走らないと前を行く選手が見えてこない・・・。それでも後半の登りに入る前に数人は追い抜くことができました。

後半の登りにはいるとまたボチボチと抜く人数が増えてきます。最初はダラダラ登りがつづきます。途中で雨が降ってきて一瞬焦りましたがすぐにやんでくれました。これから一番急勾配の地点へさしかかる頃トップの選手が折り返し地点から下ってきてすれ違いました。

「いや〜、トップの人はやっぱり凄いなぁ」と関心しながら登りを上っていきます。

この登り、距離は短いけど斜度はかなりあります。といっても刃が立たないほどではなく自分のペースで上っていくことはできました。途中沿道の人が12位だと教えてくれました。頑張れば10位内に入れるかも、という思いが頭をよぎり俄然やる気がアップ!

折り返して下りに入ってからしばらくしてやっとリレーで参加の高橋さんに追いつき追い越しました。しかしこの後左大殿筋の辺りに違和感が・・・つりそうな何とも言えない感じになってきたのでペースを落とすことに。そのおかげでバイクのゴール直前で再び高橋さんに追い抜かれました。次のランがあるのでここで勝負してもしょうがないですからね。

そして、最後は海岸沿いを走るラン。

実は15kmは練習でも走ったことがなかったのでかなり不安なままのスタート。例年ならかなり気温が上がるらしいのですが今年はかなり涼しいようで、ちょっと肌寒いぐらいでした。そのおかげか大きく崩れることなく順調に距離を伸ばしていけます。コースの大半はフラットな海沿いの道を走ります。エイドも多く補給には困りません。

ランではエイドの人たちがやけにノリが良くてびっくりしたのですが、後で聞くとエイドステーションコンテストなるものをやっていたそうです。こういうのがあればエイドの人も目標が出来て楽しめそうですね。

ラスト5kmは海岸から離れて公園内を走ります。だんだんと疲れが出てきてペースが落ちましたが後続との差が十分あったのでそのまま走りきりフィニッシュへ。結局抜かれたのはリレーで参加している選手一人と賞金のでるクラスでエントリーしている女子の選手一人だけでした。いつもランで抜かれてばかりだったので自分の中では会心のランパートでしたね。

ということで順位は総合で10位、プロ以外では1位。年齢別1位(30〜34歳の部、該当者は11人ですが…)ということで木彫りのトロフィーをもらいました!

結局一緒に行ったメンバーはみんなそれぞれのクラスで3位以内に入賞。メンバーの女の子の一人は女子総合で4位に入っていました。プロとしてエントリーしていれば賞金も貰えてたそうです。

レース後の夕方には表彰式&パーティがあり今度は気兼ねせずたっぷりと好きなものを食べました。南国だからか(?)ちょっとスパイシーな料理が多かったですがおいしかったです。

翌日はサイパンを観光してその次の日に帰国しました。

今回は初の海外レースでしたがロケーション、レース内容、そして結果も含め大満足のレースでした。海外レースに行くならオススメの大会です。

レースの詳細はKFCトライアスロンクラブのHPを見てみてください!

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