前回のブログでお尻を使ったペダリングのコツがわかったと書いたのですが、今回はその続き。
前回の記事でも書きましたが、その日の練習ではそれほどペースを上げて走っていないにもかかわらず、太ももの前ばかり疲れお尻を全然使えない状況が続きました。
一般的に太ももの前ばかり使うとすぐに疲れてスピードも出なくなります。
すると焦ってさらに頑張ろうとするのですが・・・太ももがパンパンなので頭打ちになりさらにペースが落ちていきます。
今回は絵に描いたようにこの状況にハマっていました。
骨盤の角度や脚の動きに注意してフォームの修正を試みたのですが、どうもうまくいきません。そのせいで無駄に体力を使ったのでハンガーノックになりかけたのかもしれませんね。
ですが90kmほど走った時にふっと気がついたんです。
「あ、上半身全然使えてないぞ・・・」
どうも下半身の動きばかり気にしていて上半身を使うことを全く忘れていたようです。
ということで、どうやって上半身を使っていたか思い出してみると、いつもの感覚が蘇りバッチリお尻を使えるようになりました。
「最初からこうしとけばよかった〜」
と心の底から思うほどの違い。嬉しくなって100kmで終わるところを遠回りして108km走ってしまいました。
最後の最後で気づけてホントに良かったです。
では、どういう風に上半身を使うかですが僕の感覚では
踏み込む直前に踏み込む側のハンドルを押す
という動作になります。
例えば右側を例に挙げると、右足が上死点を越えたぐらいのタイミングで少しだけ右ハンドルを押すんですね。そうするとバイクが右に傾こうとします。その傾こうとする勢いを利用すると上死点から90度ぐらいまで力を余りいれずにクランクを踏めるんですよ。
そして90度(クランクが水平)になったあたりから自分の筋力で踏み始めるのですが、そのときには膝と股関節の角度がお尻を使うのにちょうど良い角度になっているのでお尻をしっかり使えるんです。
そもそもクランクが上死点から90度ぐらいまでの間は股関節の屈曲角度が大きすぎて大殿筋やハムストが効率よく力を出せない範囲になります。その区間でトルクを出そうとするとどうしても太もも前の大腿四頭筋に頼らざるを得ないんです。
その時にバイクを傾けようとする動作を入れ、その勢いをうまく利用すると大腿四頭筋をあまり使わずにトルクをかけることができるんです。
最初は大きめに倒すとわかりやすいと思いますが、慣れればほとんど倒す必要もありません。倒そうとするだけでOKです。それもわずかな力です。
真面目に検討していないので物理的な理屈はわかりませんが、恐らく倒そうとすることによって生じる慣性力がペダリングを助けてくれるんじゃないかなと思います。
ダンシングを座ってやる・・・というのとも少し違うように感じています。
また、実際はハンドルを押すことで肩甲骨や上半身も連動して動くのですが、その動きも重要。
肩に力が入っているとそこが動かなくなってしまうので、肩や上半身はリラックスも大事です。
どうも太ももがパンパンになる時は、ちょっとハンドルを押すことを意識してみてくださいね。
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