ここではタイプ別のメリットデメリットについてお話ししていきます。ウェットスーツ選びの参考にしてください。
ウェットスーツとは?
国内のほとんどの大会でウェットスーツの着用が義務づけられています。ウェットスーツとは何かというと、ゴムでできた身体に密着する衣服で、サーフィンやスキューバダイビングの人がよく着ているやつです。トライアスロンのスイムの写真を見てもみんな黒いピチピチの服を着てますよね。
ただし、トライアスロン用は泳ぎやすいように生地の素材や厚さ、カットなどが工夫されています。サーフィン用でも泳げないことはないですが、本格的に取り組むならトライアスロン専用のウェットスーツを作りましょう。
大会でのウェットスーツ着用の目的は保温と浮力の確保、つまり安全のためです。選手にとってのメリットは体が浮くので普段よりも速く楽に泳げるようになるということ。
いずれにせよ水泳が苦手な人にとっては強力なアイテムになります。それだけにしっかりしたものを選ぶことが大切になってきます。
ウェットスーツのタイプ
トライアスロンで使われるタイプは袖の有無でフルスーツとロングジョン、上下一体かどうかでワンピースとセパレートに分けられます。それぞれの特徴について説明していきますね。
ロングジョン
トライアスロンではもっともポピュラーなタイプ。フルスーツより腕が動かしやすいし脱ぎやすい。夏場のレース向け。
フルスーツ
腕まで覆われるので保温性・浮力が高くロングジョンより速く泳げる。ただ、水温が高い場合は暑すぎて苦しくなったり脱水症状になる危険性が高くなる。脱ぐのも大変。春など水温が低い季節のレース向け。
ワンピース
その名の通り上下一体になっているタイプ。ほとんどのメーカのウェットスーツはワンピースタイプですね。セパレートに比べて有利な点は、腰まわりにつなぎ目がなく動きがスムーズなところですかね?あまりそれを実感したことはありませんが・・・。上の写真のロングジョンがワンピースタイプになります。
セパレート
ズボンと上着が別になっているタイプ。上の写真のフルスーツの方がセパレートタイプになります。上着だけ変えればロングジョンにもフルスーツにもなり、脱ぎやすさもワンピースより良いです。上下のつなぎ目から水が入ってこないか心配ですが今まで入ってきたことはありません。予算に余裕があるならこちらがオススメ。
オーダーにするべきか否か?
ウェットスーツには採寸してオーダーで作ってもらうものと既製品の2種類があります。僕はオーダーのものしか使ったことがないので既製品については何とも言えません。
ただ、ウェットスーツは体に密着するのでフィットしてないと泳ぎにくいです。さらにオーダーなら下半身が沈む場合足の方の生地を厚くする(生地が厚いほど浮きやすい)といった細かな要望にも応えてくれます。その他にも例えばシロモトのウェットスーツは購入後2年間は寸法調整を無料でやってくれます。
これらのことから総合的に判断すると、オーダーの方がオススメだと思います。
ただし、採寸は数が多いので1人でやるのは大変。生地の厚さも初心者ではわからないのでショップやわかっている人と一緒に採寸・オーダーした方が安心です。
また、オーダーの場合納期も数週間かかります。大会に間に合うように余裕をもって発注しましょう。
とはいえ初めて買う時はあまりに早く発注するのも考えもの。特にず〜と運動経験がなかった人は練習するにつれ体型が変わってきます。だからある程度練習して体ができてきてから発注した方がよりフィット感が高いものになります。
ウェットスーツ選びのポイント
最後にウェットスーツ選びのポイントについてまとめますね。
まず、コストパフォーマンスを優先するならワンピースのロングジョンです。極端に寒い大会でなければオールマイティに使えます。僕も最初はワンピースのロングジョンを使っていました。
水泳がとても苦手だったり水温が低い(20℃前後)大会にでるならフルスーツを選んでおくと安心です。ただし、真夏は暑くてかなりつらいことを覚悟して下さい。
一番汎用性があってオススメなのがセパレートでフルスーツとロングジョンの両方を買うことです。ワンピースを2種類買うよりは安く済みます。かさばらないので大会には2種類持っていき水温によって選べるようになりました。僕はこれにしてから選択の幅が広がってとても重宝しています。
次にチェックするのは脱ぐ方法。ファスナータイプ、マジックテープタイプがあります。個人的にはマジックテープタイプが壊れないし簡単だという印象があります。以前もっていたロングジョンはマジックテープタイプでしたが泳いでいて外れたことはありません。
ただ、セパレートではマジックテープタイプはなく、ファスナーの有無で別れます。泳ぎやすさ優先だとファスナー無し、脱ぎやすさ優先ならファスナー有りですね。個人的にはファスナー無しは年数が経った時に脱ぎにくくなりそうな気がします。
あとは、値段やサポート状況から判断してみてください。
オーダーメイドのウェットスーツならイチオシは
シロモト(http://www.shiromoto.info/jp/index.html)
他には
メイストーム(http://www.maystorm.co.jp/product/wet/index.htm)
アスリートカンパニー(http://www.athletecompany.co.jp/order/wetsuit/index.html)
などがあります。
さて、ウェットスーツはゴム製品なので取り扱いは慎重にする必要があります。ウェットスーツの手入れのページで詳しく解説したのでそちらも見てくださいね。