だから手入れや保存が重要になってきます。ここではウェットスーツの手入れや保管方法についてお話しします。
ウェットスーツの寿命
ウェットスーツはゴム製品なので経年劣化でだんだんと固くなっていきます。さらに紫外線=日光を浴びると劣化が進みます。ですので寿命は使い方によって変わってきますが約3〜4年ぐらいといわれています。
例えば新品と3年目のものを比べるとしなやかさが驚くほど違います。フルスーツの場合は腕〜肩の柔軟性が落ちると泳ぎに与える影響も大きそうですね。ロングジョンはそれほどでもないでしょう。それと、ゴムが硬化するとゴム中の気泡が減って浮力も落ちてきます。
ただ、性能は落ちますが使えないわけではありません。3〜4年というのは本来の性能を発揮できないという意味での寿命です。
ですので、どのタイミングで買い換えるかは個人の判断によりますが、経年劣化でどんどん性能が落ちていくということは頭に入れておきましょう。
ウェットスーツの洗い方
ここでは僕の使っているウェットスーツの方法を覚え書きとして書いておきます。メーカ毎に微妙に違うので基本はあなたのウェットスーツの取扱説明書の内容に従って下さいね。
- ウラ・オモテを水洗い(お湯はゴムによくないので避ける)
- オモテ側(ゴム側)を陰干し(天気が良ければ1時間ぐらいで乾く)
- オモテ側が乾燥後にウラ側(ジャージ側)を陰干し(天気が良ければ2〜3時間)
- 乾いたらできるだけ早く取り入れる
ウェットスーツの寿命を延ばすためにできるだけ日光に当たらないようにしましょうね。
ウェットスーツの保管
使わない時はできるだけ広げた状態で保管します。畳むと折り目がシワになります。かといってハンガーに吊すとその部分に荷重が集中してゴムの伸び・劣化につながります。ハンガーに吊すなら大きな面でうけるハンガーを使いましょう。
僕は袋に入れて洋服ダンスの下に広げて保管、上にはなるべくものを置かないようにしています。こういう時に2ピースだと場所を取らないので便利ですね。
ウェットスーツが破られたら・・・
バトルでの接触や慌てて無理に脱いだりするとゴムが破れることがあります。ふつうは裏地がジャージなのでゴムが破れても一気に裂けることはありません。ただ、引っぱるとドンドンと切り口が広がっていきます。
ウェットスーツの生地について
下の写真の裏地の青い部分がジャージ素材です。このジャージが無くて本当にゴムだけのウェットスーツだと、破れたときに一気に裂けて大変なことになるそうです。ちなみにウェットスーツのゴムは気泡を沢山含んでいます。この気泡が浮力や保温効果に役立っています。
破れた範囲が広い場合はメーカーに修理に出すことになりますが、少し(数センチぐらい)の破れなら専用の接着剤で修理することができます。接着剤はメーカーで数百円で売っています。例えば下記サイトの一番下の右側に接着剤の案内があります。
http://www.shiromoto.info/jp/item1.html
修理方法は切れ目に接着剤を塗って貼り合わせるだけ。誰でも簡単にできます。僕のウェットスーツも数カ所自分で補修していますよ。修理後は下の写真のような感じになります。少し見た目が汚いですが接着剤をはみ出すぐらい塗った方がしっかりくっつくように感じます。