第16回珠洲トライアスロン−2

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スイムから上がっていきなりトラブル発生。その後バイクでもトラブルが続きます。そういったトラブルを乗り越えながらレースを進めて行くのもドラマがあっていいですね(その時は必死ですが・・・)。
ということでトラブル続きのバイク編です。

コンタクトがハズてしまう

スイムから上がってゴーグルを外すと世界がぼやけていました。すぐにコンタクトが外れたと気づきます。それも両目とも。ゴーグルが曇り気味だったこともあり、いつはずれたのかは全然わかりませんでした。それでよくゴールまで泳げたものです。

とりあえず世界がぼやけたままバイクラックまで走っていきます。普通ならここでリタイアにもなりかねない致命的な状況ですね。でも、いつも予備のコンタクトをバイクラックに置いてあるので不安はありませんでした。備えあれば憂いなしです。

自分のバイクラックに到着して確認するとコンタクトは両目ともゴーグルの中に残っていました!ということでそれを再び使うことに。周りはスイムから上がった人がせっせとバイクの準備をしてスタートしていく中、僕はコンタクトを入れるのに悪戦苦闘。濡れている手にコンタクトがくっついてなかなかうまく入れる事ができません。多分1〜2分ほどロスしたと思います。

でも今回は完走第一だったのでそれほど焦りは無かったです。

やっとバイクスタート

トランジットで思わぬタイムロスをしましたが何とかバイクをスタート。ところが走り始めてしばらくするとトイレに行きたくなってきました。今回は距離が長いこともあってコースのあちこちにトイレが用意されています。流石に100km我慢は無理なので一つ目の峠の頂上付近のトイレによりました。レース中にトイレに寄ったのはこのときが初めてでした。やっぱりショートとは違いますね。

その峠からは右手に日本海を見ながら爽快に下だっていきます。かなり気持ちよかったです。そうして35kmほど走るといよいよ激坂で有名な大谷峠へ。傾斜が10%前後ある登りが3.5km程つづきます。心拍160以下と決めていたので登りもかなりゆっくりペースで数人に抜かれることに。思わずついて行きたくなる気持ちをぐっと抑えてマイペースを守ります。そして一旦大きな道に出てトンネルの手前まで来るとその横の細〜い山道へ。まっすぐトンネルを抜けると楽なのにそうはいかないらしいです。

で、ここからが本番、いきなり看板には12%の文字が。その坂を登り切ったかと思うと更に傾斜がきつい道が数百メートル続きます。噂では16%とも行っていましたが確かにそれぐらいありそうな坂でした。

こういう時に限って後輪にディスクホイールを付けていました。ディスクホイールは平地なら抜群に効果を発揮しますが登りがきついコースにはかなり不利です。自分のミスチョイスを呪いつつ登っていきます。

最後はもう歩くよりも遅いぐらいのスピードで登っていきます。これをもう一回登るのかと思うとちょっと憂鬱に。う〜ん、2回目は果たしてちゃんと登れるだけの体力が残っているのだろうか?とかなり不安になりました。

貴重なボトルが落下

何はともあれ登り切ると後は楽しい下り坂。広くて大きな道をDHバーを持ってかっ飛ばしていきます。下りきって平地に入ったところで次のトラブルが発生。

今回は距離が長いということでサドルの後ろにもボトルゲージを付けボトルは3本装備で臨みました。もちろんこれで足りるとは思っておらず途中のエイドで給水する必要はあると思っていましたが、1周目は自前のドリンクで済ませる予定でした。

ところが大谷峠を超えた時点で2本目が空に近づきもうそろそろ三本目と思っていたときに走行中に何かが落ちる音が・・・。

そう、サドルの後ろに付けていたボトルが段差を超えた衝撃で落っこちてしまったのです。コースを逆走して取りに行くというのはあり得ないのでそのまま放っておくことに。このおかげで予定よりもかなり早い段階からエイドで給水を受けることに。これが結構なタイムロスになるしペースが乱れます。でもここで水分をきっちり補給しないと後のランがもちませんから背に腹は代えられません。

今度はDHバーが・・・

多少予定は狂ったもの何とか2周目へ。足もちゃんと回るしこのペースを維持すれば何とかなりそうな気がしてきます。と思っていると次のトラブルが襲ってきました。

フラットな海岸線沿いを走っているとDHバーに置いている右腕に違和感を感じます。どうやらDHバーのパッド固定ボルトがゆるんできたようでした。この状態は肘が固定されないのですごく乗りにくくなります。工具も今回は積んでこなかったのでゆるんだままで30kmぐらい走ることに。せっかくのDHバーもこれでは効果が半減です。

レース前にボルトの締まり具合をしっかりチェックするべきだというよい教訓になりました。

2周目の大谷峠は1周目よりも更にスローペースで登りました。頂上付近には1周目と違ってギャラリーがいて大声で応援してくれ、そのときに「今12,3番ぐらいだよ」と声を掛けられました。しかし、今まで抜かれた人数からどう考えてもそんなに順位が上なはずはないと思ったのですが、ちょっと力(欲?)がでてきました。

何とか峠を登り切ると後はフラットな市街地をひたすらバイクゴールに向けて走ります。そのままトラブルもなく無事バイクゴールへ。ラン用の装備に着替えていざランスタートです。

このときに放送を聞いて初めて自分の順位がわかりました。どうやら22位前後のようです。時計を見ると4時間6分。23kmなら1時間40分ぐらいで走れると思っていたので6時間は切れるし、ひょっとすると10番台の順位も狙えるかもと思いはじめました。でも、そうはうまくいかないんですね・・・

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