シューズの靴擦れ
レース中に靴擦れになると本当につらいです。レース用に使うシューズとソックスで何度か走って靴擦れが起こらないか必ずチェックしてください。もし靴擦れが起こる場合は、ソックスやシューズの選択を再検討しましょう。どうしてもその組み合わせで行きたいのであれば、靴擦れを起こす場所にワセリンを塗って走ってみてください。
それでもダメなら諦めて別の組み合わせを検討してください。
ワセリンを塗る場合、どこに塗ったらよいか覚えていてトランジットで靴下をはく時に塗ります。このとき、足に直接塗るよりあらかじめ靴下側にたっぷりワセリンを塗っておくという方法があります。この方法をする場合、もちろん一度テストして問題無いことを確認しておいてくださいね。
靴下は履くべきか?
ショートディスタンスでタイムを狙う人は靴下を履きません(ミドルからロングの距離になると履く人が多くなります)。これはトランジット時間短縮が目的ですが、代わりに靴擦れを起こしやすいというリクスを伴います。はじめて参加される方は慎重に検討してください。
ここでも上で述べたワセリンで対策は有効です。僕はいつも裸足で走って靴擦れするポイントをチェック、スタート前にシューズに山盛りにワセリンを塗っておく(盛っておく?)ようにしています。今までこれで問題無く乗り切れているのでオススメ。逆にテストの段階でワセリンを塗ってもダメなシューズはショートディスタンスのレースでは使っていません。
ちなみにバイクに関しては靴擦れする可能性が低いのでショートでもロングでも裸足のことが多いです。特に対策も必要ないと思います。とはいえ初めての場合は一応テストはしてみて下さいね。
ウェアの締めつけ・擦れ
ウェアも縫い目などが擦れて痛くなることがあります。短い時間ではわからないので一度は長時間使っておきましょう。バイクの場合は股ズレ、ランの場合は乳首が擦れて痛くなる人もいるそうです。どうしても擦れるところにはワセリンを塗るか、テープを貼るなどして保護します。
また、最近はフィット感の強いウェアが多いので締め付けを苦しく感じるかどうかもチェックしておきましょうね。これも実際に練習で使わないとわかりません。
ウェットスーツの締めつけ・擦れ・脱ぐ練習
ウェットスーツの擦れは実際に海で泳いで確認することをオススメします。どういうわけかプールではわからないです。恐らく海水の影響だと思うのですがプールで平気でも海だと擦れて真っ赤になります。どうしても海で泳いでテストできない場合、ウェットスーツの境界部分で肌と直接触るところ(首・肩周り)には全てワセリンを塗るようにしておけばよっぽど大丈夫です。
それから破れている箇所のチェックと、締めつけ具合のチェックも忘れずに。もし破れている部分があれば小さいモノなら専用の接着剤で修復可能です。購入したショップに相談しましょう。締め付けがきつすぎると呼吸が苦しかったり泳ぎにくかったりします。ゆるすぎても水が入ってきて泳ぎにくくなります。こういう場合は寸法調整をするか体型を変える(笑)必要があります。どちらにしても時間がかかるので締めつけ具合は早めにチェックしておいた方が無難です。
こういう事を考慮して初めてウェットスーツを作る場合は体がある程度できてから発注することをオススメします。ちなみにシロモトのウェットスーツは購入後2年間なら無料で寸法直ししてくれるそうです。
ウェットスーツでもう一つ大事なのは脱ぐ練習です。スイムから上がってきて脱ぐ時は疲労していて思うように脱げません。特に最後の足首がなかなか脱げなくて無理するとふくらはぎが吊りにそうになったりすることも。ですので濡れた状態で脱ぐ練習を何回かしてコツを掴んでおくと疲れていてもスムーズに脱ぐことができます。
補給食の携帯方法
ランでは補給食をポケットにれて走ると揺れて走りにくくなります。それが許容範囲かどうか調べておきましょう。揺れがひどいと走る時にかなりストレスになります。
対策は、ポケットではなくウェアの袖に挟んだり専用のベルトを着けたりと色々あるので、試してベストな携帯の仕方を検討してください。
バイクの場合はウェアのポケットに入れる分には問題になりません。バイクに積む場合には、便利グッズを使ったり一工夫が必要です。練習で色々試して使ってストレスのない運用方法を研究してみてください。バイクの場合は振動で落ちないように気をつけましょう。
タイヤの慣らし走行
もしレースに向けてタイヤを新品に交換したら事前に100kmぐらい慣らし走行をしておきましょう。
新品タイヤは表面に離型材が残っていることがあります。これがグリップの低下につながるんですね。新品のタイヤのせいで落車したという話はロードバイクでは聞いたことがありません(モーターバイクでは実際にあるそうです)。しかし、レースの時は普段以上に追い込みますし、路面状態も選べません。慣らし走行で離型材を剥がしてベストな状態にしておいた方が安心です。
チューブラーの場合はリムへの接着具合もチェックできます。
もう一点、新品のタイヤって折りたたまれて売られているのでクセがついています。なので新品はリムへのなじみがイマイチに感じる時があります。どうもこれが転がり抵抗の増加につながるような気がしてます。これも慣らし走行でリムになじむかなと。もっとも、これは空気圧を入れて置いとくだけでなじむかも知れませんね。
これで前もってやっておく準備はOKです。
さて、こうして準備を進めていくと普通は大会開催日の1週間前までにIDカードや大会要項・宿のお知らせなどが送られてきます。
ただし大会によっては何も送られてこない場合もあります。ホームページやパンフレットに大会までのスケジュールが書いてあるので、家に何が送られてくるかよく確認しておきましょうね。
必要なものがそろったら次は出発前の荷物準備について説明していきます。