バイクの調子がイマイチだったのでかなりビビって臨みました(笑)しんどかったですが北海道の雄大な自然を眺めながらのバイクコースはとても良かったです。
バイクジャージを着てバイク
スイムが終わると次はバイクに向けての準備ですね。今回はトライウェアの上にバイクジャージを着ることにしました。その理由は主に次の3つです。
- 気温が低めでもし途中で雨に降られると寒くなる可能性がある
- ニセコアンヌプリの長い下りで冷える可能性がある
- 今回着るトライアウェアのポケットは小さくて使い物にならない。3個のポケットの収納力は魅力的。
そもそも、いつもバイクジャージの下にインナーを着て練習してるので、それがトライウェアになっただけと考えれば特別なことでもないです。もちろん練習でも試しています。
今回ベントBOXにエナジャイズバーを2本分入れましたがそれでもう満杯です。それに加えてジェルなどもバイクに取り付けようと思うとトップチューブに貼り付けるか、ボトルに全部入れてしまうしかありません。補給食って結構かさばるんですよね。
あれこれ悩むよりバイクジャージのポケットに詰め込んだ方が簡単だし普段の練習でも慣れていて絶対に便利です。ロングならバイクジャージを着るタイムロスも気にならないと思います。
今回はバイクジャージには右のポケットにソフトフラスク、左のポケットにピットインの栄養ドリンク味×2個、真ん中のポケットにハニースティンガーのベリー味を2個入れておきました。ソフトラスク以外のジェルは、ピットインの梅味に飽きたときの口直しとういう意味で入れておきました。同じ味ばっかりだと段々と嫌になってきますからね。
バイクの戦略
上の図はバイクの心拍数・高度・スピードを合わせて表示させたグラフです。
事前のトレーニングとテスト状況から、僕の現在のバイクの実力では心拍数が140bpmを越えるような走り方をすると180km持ちそうにないという感触がありました。ですので、基本的には130〜140bpmの間に押さえて走る、後半にもし余裕があれば140bpm以上で走る区間を設けるという方針で臨みました。
補給に関してはGarminで20分ごとにアラームが鳴るように設定しておいたので、アラームが鳴るとエナジャイズバーを1〜2切れ食べるというペースで補給を進めました。このペースで食べると2時間弱でエナジャイズバーが無くなるので、そこからはソフトフラスクでジェル食に切り替えます。
元気な最初の間に固形物を摂ってある程度内臓に刺激を入れておき、疲れてくる中盤以降はジェルで対応して内臓に負担を掛けないという戦略でした。僕の場合、今までの経験では最初からずっとジェルだと内臓が休みすぎ(?)なのか上手く働かなくなり、調子が悪くなることが多かったのでその対策として試みてみました。
順調だった前半
バイクは20km地点まではフラットなので気持ちよくスピードを上げて走りたいところですが、スイムから移って直後は心拍数が140bpm以上になっています。そこから130bpm前後に落ち着くようにかなり抑え気味で走りました。余裕があったので補給も無理なく摂れています。
20km越えたところで最初の登り。ここもムリせずのんびりと。スピードではなく心拍数を目安に走っています。結構斜度がキツイ坂だったの28Tが活躍してくれました。その後も下って登ってという感じで走行しましたが心拍数を維持して走っていたのでしんどくはありませんし定期的に補給も摂れていました。
今までのアイアンマンでは80kmぐらい走った時点でしんどくなってペースがガタ落ちしていたのですが、ペース管理をしていたおかげかそういうこともなく順調に100kmまでいけました。
100km付近で河原を走る区間があったのですが、そこではパンクしている選手が沢山いました。そんなに道が悪いようには思わなかったのですが何故でしょうね?
このあたりで尿も大分たまってきていたのと、これからのヒルクライムに備えて(?)河原にあったエイドで一旦トイレ休憩。その後河原から一般道に出る部分で数百メートル未舗装区間がありました。
未舗装区の始まりの登り(10mぐらい?)はバイクを降りて押して登りました。というのも目の前の選手が乗ったまま登ろうとしてスタックしていたので。やはりムリはいけません。この未舗装コースは批判の的になりそうですが、ずっとバイクに乗りっぱなしだったので、違う動きができて体がすこし休まったという意味ではよかったように思います。
ニセコアンヌプリの登りは正直きつかったです。斜度もきつく距離も長いので大変でした。ここでも28Tが大活躍です。本当にスプロケットを23Tから28Tに変えておいて正解でした。軽いトルクで足を残しながら登れたと思います。
たまたま食べたバナナが運の尽き!?
ニセコアンヌプリの頂上にはエイドがあります。ヒルクライムを登り切って「やれやれ」というところにエイドがあるのはありがたかったのですが、そこでたまたま差し出されたバナナを一切れ食べたのが大失敗でした・・・
ニセコアンヌプリの長い下りは冷えないかとか、狭い道だったら怖いななど色々心配していたのですが、結論としてはそんな心配は全く不要でした。天気が良く気温も低くなかったので冷える心配はまったくなかったです。道も十分に広くほとんどの区間はノーブレーキでDHポジションのまま下れました。眺めも素晴らしく今回のバイクコースでもっとも気持ちよかった区間です。
しかし、下りが終わる頃に内臓に異変が現れました。
急に胃が気持ち悪くなってきて頂上で食べたバナナを全部吐いてしまったのです。どうやら久しぶりに食べた固形物の刺激が内臓には良くなかったようです。
結局1時間ほどは気持ち悪くてジェルどころか水を飲んでもすぐに吐きたくなるという状況になってしまい、非常に苦しい状態になってしまいました。オマケにダラダラと続く登りと向かい風が合わさって130〜160kmは本当に苦しかったです。もうダメかな?と思うほどつらい状況でした。
最初の戦略では後半余力があったらペースを上げようなんて思っていたのですが、全然体が動きませんでした。
しかし160km付近までくると段々と内臓の調子が戻ってきて水やジェルを受け付けるようになり再び走れるようになってきました。やっぱりロングではレース中に体調の波があっても何とかなるものですね。
最後の最後にもう一回ハードな登りがあって「勘弁してくれ」という気持ちになりましたが何とか無事にバイクは走りきることができました。
結局バイクラップは6:32:12。今までのアイアンマンでのタイムよりも1時間ぐらい遅いタイムでしたがコースのハードさと現在のレベルから考えるとほぼ予定通りかなと思います。途中で潰れず(潰れかけましたが(苦笑))に走りきることができて良かったです。
あとはランを残すのみです!