しかし、それでは続かないし思ったほどパフォーマンスもあがらないものです。ここではトレーニングを始める前にまず知っておきたいことをお話しします。
走った距離は、裏切ります(笑)
オリンピックのマラソンで金メダルを取った野口みずき選手は
「走った距離は、裏切らない」
とコメントしていました。
努力・根性論が好きな人には受けがよい言葉ですが、世の中そんなに単純ではありません。
残念ながらあまり距離を走っていなくても速い人は速いですし、ものすごい距離を走り込んでいても伸び悩む人は沢山います。
経験上、歯を食いしばって頑張るだけの練習では最初は伸びます。しかし途中で成長がぴたりと止まってしまうんですね。
そこで、練習量や練習強度を増やすと待っているのはオーバートレーニングによるケガです。
ではその止まるレベルは何で決まってくるんでしょう?
それは「技術」です。
つまりどれだけ効率の良いフォーム・うまい体の使い方を身につけているかどうかです。
これはがむしゃらに練習しているだけではなかなか身につきません(センスのよい人はそれでも上達していけます・・・)
パフォーマンスの公式
スポーツにおけるパフォーマンスは、次の式に集約されると考えています。
技術×体力=パフォーマンス
技術と体力は足し算ではなくてかけ算なんです。ですから体力が100でも技術が0だったらダメ。
例として水泳を考えてみましょう。
カナヅチ(技術=0)だけどオリンピックで金メダルを取れるランナー(体力=100)が水泳大会に参加したらどうなりますか?間違いなくビリですよね。子供にも敵わないでしょう。
これは極端な例ですが、技術が低いとどれだけ体力があってもダメなんです。
なのに体力を上げることばかり考えると・・・
待っているのは「ケガ」と「こんなに頑張ってるのに伸びない・・・」という絶望です。
ですから、技術と体力はバランス良く鍛えていく必要があります。
くれぐれも「体力・筋力さえつけば速くなる」とは考えないでくださいね。
まずはフォームの勉強から!
初心者の場合はフォームが良かろうと悪かろうと練習すればするほど速くなります。しかし一度身についたフォームを変えるのはゼロからより大変。
だったら最初からよいフォームで練習を始めた方がどう考えてもよいですよね?
ですので一番最初にまず効率の良いフォームを教えてもらうことを強くオススメします。
理想はクラブチームやスクールで教えてもらうことです。多少お金がかかると思いますが、それが一番の近道。
とはいえ近くにそういう場がない人もいますよね。その場合はネットや本を読むなりして最低限の知識を頭に入れてから練習を始めると良いと思います。
このサイトもそういう事に役立つように内容を充実させていく予定です。まだまだですが・・・(苦笑)