トランジットの準備はスムーズにレースを進める上でとても重要です。漏れなくしっかり準備しましょう。ここに書いてある通りにセットアップすればまず問題はありません。
トランジットの準備の前に・・・
会場入りしてから全ての準備が終わるまで結構時間がかかります。ウオーミングアップも含めてこまめに水分を補給することを忘れないでください。
夏のレースだと朝から暑いので準備の段階で脱水気味になってしまいます。さらにスイムの間は一切補給できないですからね。
飲み方としてはレース中と同じく10〜15分おきにまめにスポーツドリンクを飲むようにします。当然ですがレース用とは別にドリンクを用意してください。
また、朝食から時間が経っているので補給食も時々食べるようにします。このときは消化吸収がすぐできるジェルタイプのものにしましょう。間違っても唐揚げとか重いものを食べないでくださいね。
それから会場入りしたら真っ先に確認しておくことがあります。
それはトイレの場所と数。
どんな大会でもトイレは必ず行列ができます。トイレ待ちの時間を十分に考慮に入れて行動計画を立ててくださいね。
僕はトイレ待ちのおかげでウォーミングアップがほとんどできなかったこともありますから・・・
トランジットの準備
まずバイクをバイクラックに引っかけます。バイクを引っかける方向は前輪が手前に来るように置くのが普通です。よくわからなければ大会の係の人に聞きましょう。
準備が完了すると下の写真のような感じになります。
詳しく説明していきますね。
僕はタイム重視な人なのでほとんどの大会でシューズはバイクに付けておきます。バイクで走りながら靴を履くということですね。これは慣れないと落車の危険があります。もし挑戦するなら必ず練習しておいてください!完走が目的なら無理しないでくださいね。
シューズをバイクに付けない場合は写真の隣の人のようにバイクシューズ・ランシューズの順で靴を並べておけば良いと思います。
僕はいつもバイクの横にトランジットバッグを敷いてその手前にタオルを配置、シューズ・キャップ・ラン用の補給食はトランジットバッグの上に置きます。無駄な動きがないように動線を考えると大体こんなレイアウトに落ち着くと思いますよ。
手前にタオルを置くのは足を拭きたいから。海から上がって走ってくるときと、バイク終了後に裸足でバイクを押すときに足に砂が付きます。それをこのタオルで払うんですね。足に砂がついていると靴ずれのリスクが高くなるので。
とはいえ、実際は全くタオルを使わずに行くことも多かったりします(苦笑)。まぁ保険みたいなものかもしれません。
バイクで使うヘルメットとサングラスはDHバーの上に配置。これはしゃがまずにサングラスとヘルメットをかぶるため。ただし風が強い時はヘルメットが落ちることもあるので、隣の人のように下に置いておいた方が安心。
ちなみにヘルメットを置く方向ですが、この写真の向きはイマイチですね(笑)
ほんとはヘルメットの前が手前に来るように置いた方が動きに無駄がないです。いつもはそう置いているのですが何故かこの写真では逆です。他のレースの写真を探したのですがよい写真が見つからなかったので、お手本としてワールドカップ出場選手の写真を載せておきますね。ヘルメットのストラップも外に垂らしてかぶりやすいように工夫しています。
それからバイクシューズをバイクに付けたままにする場合、下の写真のように輪ゴムでクランクが水平になるように止めておくとシューズが地面にこすることがありません。ペダルを回すとゴムが切れるという仕組みです。
僕はそこまでやってませんが、こうするとバイクのスタートをスムーズに切ることができるのでご参考までに。
ここまで読んで鋭い人は「ゼッケンベルトは?」と思うかも知れません。
僕も最初の頃はゼッケンベルトをヘルメットの上に置いておいて、スイムから上がったら付けていました。下の写真の人のような感じですね。
でも、冷静に考えると上からウェットスーツを着るのでゼッケンベルト付けたままでも問題無く泳げるんですよね。
このことに気づいてからはスイムの時からゼッケンを付けておくようになりました。そうするとトランジットでゼッケンベルトを着ける忘れるミスもなくなり、時間も短縮できて一石二鳥です。下の写真、わかりますか?ゼッケンを付けたままウェットスーツを履こうとしています。
これはとても楽なのであなたも是非やってください。ただし、ウェットスーツを着ないで泳ぐ場合はダメですよ〜。
サイクルコンピューターのセッティング
サイクルコンピューターというのはスピードメーターのこと。
トランジットでバイクをセットしたら距離をリセット+自動スタートの設定をしておきます。特に周回コースの大会の場合は必須です。というのは周回数を忘れても距離がわかれば間違わずに走れるからです。
ポイントは自動スタート(走り始めたら勝手にストップウォッチが動き出す)するように設定しておくこと。レース中はストップウォッチのスタートボタンを押し忘れる可能性がとても高いですが、自動スタートにしておけば安心です。自動化できるところはできるだけ自動化してレースに集中できるような環境作りが大切です。
さて、これでトランジットの準備はできたので次はウォーミングアップと最終準備です!